腰紐・胸紐・仮紐
準備品リストに「腰紐」とあります。
リンク画像をご覧になれば「紐」であることはお分かりいただけるとは思いますが
「腰」という文字が付いていますね。
着物は洋服と違ってボタンやファスナーは付いていません(広衿を止めるためのスナップが付いているものはありますが、昔はそれも糸でした)。
まっすぐな布を体にまとい、紐を使って止めていきます。
この時に使うのがいわゆる「腰紐」なのですが、
この腰紐という呼び名…
同じ紐でも「胸紐(むなひも)」と言ったり「仮紐」と言ったりするんです。
同じ紐なのですが、使い方で呼び名が変わる。
結ぶ位置(腰や胸)や目的(仮に結んで後でほどく)によって呼び方が変わります。
なので、レッスンの時、「腰紐」と言ったり「胸紐」と言ったり「仮紐」と言ったりしますが、紐自体は同じものです。
この腰紐にも色々な種類があり、準備リストの画像は「モスリン(ウール)」の物です。
モスリンは滑りにくくしっかりと締まるので使いやすいです。
化繊のものはスルスル滑って結びにくいです。
ゴムでできたものもあります。
ゴムは楽なようにも思いますが、ちょうどいい長さにしておかないと
逆に苦しくなったり、着崩れたりします。