自分で着られるようになると…

日本の各家々には、タンスにしまわれたまま出番がほぼない状態のお着物が残っていることが多いです。

着物を自分で着られるようになると「着物、要る?」と聞かれるようになります。

亡くなった祖母や母のものなんだけど、もう自分は着ないから〜といって捨てるのも気が引けるし、リサイクル業者に売ったら二束三文にしかならないし……え?あなた、きもの着られるの?あげようか?

となるわけですね😅

そう言われて、素直にいただいているうちに保管場所に困るように😅

最近はお断りしていたんです。

もうしまう場所がないからと。

そんななか、友人から「着物要る?」LINEがきました。

最初は断ろうと思いましたが、ふと、生徒さんの練習用に使えるかも🤔と思い、貰うことにしました。

古着なので衿や袖の汚れが気になり、丸洗いに出しました。

丸洗いというのは、ドライクリーニングと同じ要領で、解いたりせずそのまま石油系の溶剤で洗うやりかたです。

油汚れは落ちますが古いシミや水溶性の汚れは落ちにくいので、完璧に汚れが無くなるわけではありませんが、ある程度きれいになります。

ウン十万〜ウン百万するような上等な着物はちゃんとした悉皆屋さんに頼まれることをおすすめしますが、リサイクルで安く求めたものなどは、一度丸洗いに出すことで臭いなども取れて気持ちよく着られるようになります。(金糸銀糸は変色の可能性あり)

というわけで、丸洗いに出していた2枚が帰ってきました。

気になった衿、袖口の汚れが気にならない程度に落ちていました。

着付けの練習に、上等な着物はちょっと使いづらいと思うので、そういう方に、丸洗い代金相当額(4〜5千円)でレンタルしようと思います。自宅での復習が大事ですから持って帰って使ってほしいのです。

身長150〜165cmくらいの標準体重の方くらいまでなら、大体いけると思います。

ちなみに、私は普段は木綿やウールや化繊など、自分で洗えるきものを着るようにしていますので、リサイクルで求めるものも自分で洗えるかどうかを基準にしていますが、譲っていただく着物たちは正絹のものがほとんどですので、貰ったはいいけど汚れが〜臭いが〜というものもありますね。

着物って仕立てるときは高価なので、それをタダで貰ったりしたら申し訳ないという気持ちも出てきます。でも結局自分の好みとは違う物に保管場所を確保したりクリーニング代を掛けたりしないといけないわけです🥴

自分で着られない方にとって、そのあたりがわかってもらいづらいのですが、差し上げるときは寄付する気持ちでお願いします😅

いただく側は着物文化を絶やさないための社会貢献だと思って頂いておりますので(大袈裟😁)

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

その他

前の記事

菖蒲の葉
着付けあれこれ

次の記事

晴れ着は苦手